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プロフィール画像は、ニコニコ静画にて、黎(クロイ)様【 @kuroi02 】からお借りしました。入れ替わり小説の投稿、映画の感想、艦隊これくしょんの話題など。
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小説『放課後の厄災魔女 ~ちやほやされたい先生の嫌われ生活~』の感想。 2018年 01月 29日
放課後の厄災魔女 ~ちやほやされたい先生の嫌われ生活~ 感想は下↓に。(注意!ネタバレあり!!) 感想。 「入れ替わりマニアックス」のクロエ様のtwitterで紹介されていたのを見て、興味を持って、amazonの通販で購入。 2018年1月26日の朝ぐらいに読みました。一冊読み終わるまで2時間ぐらい。 あらすじ。 高校教師である初土助(ういつちたすけ)は、ある日突然、異世界からやってきた魔女・レクラハと出会う。 レクラハは人類を皆殺しにしようとするほどの凶悪な魔女。しかし空間移動の際にバグが発生し、そのときの衝撃で助はレクラハの身体に入ってしまう。一方、レクラハの魂は行方不明に。 その日から、助はレクラハの身体と自分の身体を使い分けて生活することに。 助はレクラハの身体で、彼女の魔力を善行目的で使っていた。 しかし、とある事件の最中、猫の身体に入ったレクラハに出会い、レクラハの魔力の秘密を知ることに。 なんと彼女は、人々に嫌われることで魔力を得ていたのだった。善行では魔力を消費するだけなので、仕方なく助は、人々から嫌われるようなフリをすることになる。 そうこうするうちに、レクラハ退治の任を受けて、異世界から正義の魔女が次々とやってくる。 助の、高校教師と嫌われ魔女の、二足のわらじ生活はいかに!? というお話。 うん、読んでよかった!面白かった!というのが最初の感想。 お話としては間違いなく面白いのだけど、入れ替わり・憑依ものとしてみると、うーん、どうだろう、ちょっと微妙なところ。そういうのメインでみると、ちょっとイマイチかも。 分類でいうなら、憑依ものになると思うけど、男が女になって、美少女であることを最大限楽しんだり、自分の女体でエロいことしたり、とかそういう展開はほとんどないので、男が女になることによる興奮を感じたり……はあまりない。 そういうのをメインと考えて読むと、ちょっと楽しめないかも。 しかし最初に書いたように、お話がとにかく面白いので、憑依や入れ替わり描写が少なくても、あまり気にならなくなる。 文章のテンポが良いので、凄く読みやすい。基本ギャグ調で、ほとんどが明るい感じの雰囲気で話が進んでいく。会話の内容とか、地の文とか、ユーモア溢れる内容になっていて、フフッと笑ってしまうこと間違いなし。 1ページにおける文章量は、まぁまぁ多いほうかな?余白はあまりない感じ。でも話のテンポがいいので、さっくり読めます。 あと話の展開が早い。 全1巻で、あまり長く尺がとれないのもあるのだろうけど。逆に、全1巻でまとめなきゃいけないわけで、その分、話のテンポも良いのです。 最初のほうに、先生とレクラハの出会いのシーンがあるのだけど、会ってすぐ、レクラハは身体を失い、助はレクラハの身体に憑依してしまいます。もうめっちゃ早い。レクラハの身体になって、事態を把握するのもめっちゃ早いです。その後、レクラハの身体と自分の身体を行き来するほうほうを解明するまでも、もうめっちゃ早いです。劇中ではそこそこ時間かかったのかもしれないけど、小説の中では短くまとめられています。 小説の中のかなり序盤で、先生が身体の入れ替わりの事態を受け止め、かつ、魔女レクラハとして人々に嫌われないといけない、という基本設定が明示されます。あとはそれぞれ個々のエピソードが開始されます。うーん、展開が早い。 ま、身体入れ替わり後の各種お話がこの本のメインなので、基本設定説明を最初にさっさと終わらせたのは良い構成だと思います。 あまり予備知識ないままこの本を読んだのですが、主人公が魔女レクラハの身体を得た後も、頻繁に自分の身体に戻る、という展開にちょっと驚きました。ずっと魔女の身体のままだと思っていたので、これは以外。 というか憑依もので、自分の男の身体と、他人の女の身体を使い分けて生活する、って展開はかなり珍しいような。 憑依ものというか、どちらかというと変身ヒーローみたいな展開ですね。普段の高校教師の身体が変身前で、魔女レクラハの身体が変身後、という感じで。身体を使い分けていることは周囲の人には秘密、というのもなんだかヒーローものっぽい。 それぞれのキャラが魅力的なのもいいですね。 まず主人公、助。 入れ替わり・憑依もので学園ものって別に珍しくはない、というかむしろありふれていると思いますが、憑依・入れ替わりもので先生が主人公ってかなり珍しい気がします。だいたい、生徒が主人公な気がする。 先生という職業が珍しければ、「いいことをして、人々からちやほやされたい」という主人公の性格・願望も、珍しい。 先生と魔女の身体を使い分ける、という設定も珍しいし、主人公の性格設定も珍しい。 設定そのものにインパクトがあるので、お話自体に個性があって、どんどん先を読みたくなります。 主人公は先生キャラではあるものの、完璧超人というわけでもなく、適度に人間臭い性格なので好きです。ちやほやされたい、という個人的願望が強い一方、先生として、生徒を教え導くということにも生き甲斐を感じている。実に良い人、良いキャラです。 というか、ほんとうに先生という職業が合っているなぁ、助は。まさしく「天職」という言葉が似合う。人々に感謝されたい、ちやほやされたい、というだけなら警察官とかでもいいと思うけど、助のコミュニケーション能力の高さは、ほんとうに先生が合っている気がする。 この作品は悪役がいない……というか、嫌な印象を持つようなキャラがいないところもいいですね。 そんな中、魔女レクラハは人々を殺戮することに喜びを見いだすような、なんだか凄く「悪人」なキャラだったりしますが、作中では大半が猫の姿のまま。この猫の姿のレクラハな実に無害。逆に可愛い。猫生活が長いため、すっかり性格のほうも猫っぽくなっているあたりも可愛い。もうちょっと自分の身体に執着もってほしい気もするけど、あまりそこに重点を置いてしまっても、せっかくの明るいストーリーが台無しになってしまうので、彼女にはずっと猫のままでいてほしいです。 レクラハ退治の任を受けた最初の魔女、ハユハ。レクラハを除いた魔女の中では一番出番が多く、人物の掘り下げも彼女だけずいぶん深い。それだけあって、かなり魅力的なキャラになっています。かわいい。 冷たい、クールな非人間的な性格の子が、だんだんと少女らしさを見せて、人間らしい柔らかい面もみせていく、変わっていく、という展開は、ベタな展開といえばベタな展開ですが、やっぱりいいですね。 助とは先生と生徒という関係ですが、男女としても、お似合いな気がする。実際、作中でも、夢の中とはいえ、お互い「結婚している」という個人的願望を見せたりしていますし、お互い、そういう感情は確かにある感じ。まぁ、最終、ゴールインするまでは描かれませんでしたが。もうちょっと尺があれば、そういう展開もあったかも? ハユハの「あなた」呼びは確かに破壊力あります。 ハユハ以降の魔女、テヘナ、タリム、トゥオネラの3人はちょっとハユハと比べると印象薄いかも。ハユハと違って他の3人は、初登場では目立つけど、以降、あまり出番がないので、どうしても印象が薄いんだよねぇ。 話の流れとしてはハユハの変化・成長を描きたいのだから、他の魔女にあまり目立たれるとハユハの成長に尺を割けない、という都合もあるのだろうけど。 テヘナやタリムは助の生徒になった、という設定のわりには、あまり生徒しての出番がなかったのが残念かな。 でもテヘナ・タリム、トゥオネラの3人は、初登場時には間違いなくインパクトがあった。 魔女なのに不動産屋で働いていて、地味な服装だけど脱ぎ癖があるテヘナ。 高校のど真ん中に温泉作って、それを使って生徒から魔力を得ようとするタリム。 魔女レクラハを慕う、幼女トゥオネラ。 実に個性あります。帝都十二杖の正義の魔女ばかりでなく、どちらかというと悪寄りの魔女・トゥオネラが出てきたのは、正義の魔女ばかりではマンネリになるところだったので、変化球として良い設定だったと思います。 助が、自分の身体とレクラハの身体を乗り換える際の方法が、現実的に有り得るものであるのも、リアル感あっていいですね。 異世界からきた魔女、という、世界設定としてはファンタジーっぽいものがありますが、入れ替わり・憑依という肝心要の部分での方法は、実に現実的なもの、というのは親しみがあって良いですね。魔法とか手の届かないものではなく、頭をぶつける、甘いものを食べる、という現実でも可能な方法になっていることで、読み手の感情移入度が増すと思います。 あと、頭をぶつける、という「痛い」思いをしているのが男の助の身体、というのも地味に重要な気が。 これが男女逆、魔女レクラハの頭がダメージ受ける、という設定だと、ちょっと嫌悪感感じていたかも。ちゃんと女性には優しい設定にしているのいいですね。 それにしても、お互いの身体を入れているのが大きめのバッグというのは、さすがに怪しすぎる気が。作中でもちょこっと、生徒やテヘナに疑問もたれているシーンありますが、現実にそんな人が入るようなサイズのバッグを常に持っていたら、怪しまれるなんてレベルじゃない気がする。絶対警察とかに質問される気がする。 登場人物が少なめなのも、ストーリーが分かりやすくていいと思います。魔法絡みじゃない一般人で、名前ありといえば、教師仲間でライバルの桐生塚先生と、担当生徒の落合さんだけ。桐生塚先生は、ライバルキャラということで嫌みなキャラかと思いきや、普通に良い人。落合さんも、出番少ないながらもいいキャラしています。 ストーリー的には、5話。パンツの話。どうして助が、二人分のパンツを持っていたのか、ちょっとよく分からなかった。 異空間にパンツを捨てる、という、オチのスケールの壮大さに、なんだかうやむやになった感じ。 SNSに投稿、という言葉が出てきたり、コスプレが普通の遊園地で行えるぐらい比較的一般的な行為として認知されていたり、そのあたりが、最近、現代の話なんだなーと感じられます。 あと、魔女それぞれの呪文。本編読んでいるときは、序盤以外はもう飛ばして読んでしまっていましたが、細かくみると言葉遊びがあったり、笑える内容だったりで、けっこう凝った内容だと思うので、また読み返すときにじっくり確認したいと思います。 エロシーン。 憑依・入れ替わり物で定番の、「憑依・入れ替わり後に、自分の、女の子の身体を風呂等で実際に触って確かめて、女体を堪能するシーン」はあるにはあるのですが、ほんの1ページほどあるだけ。無いのではなく、有るので、満足といえば満足ですが、もうちょっとこういうシーン見たかったかも。 代わりに、満員電車の中で魔女レクラハの身体でハユハの胸を揉むとか、なぜか百合なシーンがあったり、エロいと思えるシーンはわりと頻繁にあったと思うので、エロな観点では、わりとよかったと思います。 上記の、電車内での百合シーンに行くまでの強引さにちょっと笑ったり。 最後にまとめ。 憑依・入れ替わりものとしてみるとちょっと物足りないかもしれないけど、明るく分かりやすい内容は、もうめっちゃ面白く、楽しめました。憑依・入れ替わりもの好きな人にお勧めしたいし、そういうのに興味ない人にも、普通におすすめしたい、読んでもらいたいと思える、良い作品でした。 感想終わり! ■
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by usagitokame_mask
| 2018-01-29 00:37
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